デザイン思考の概念や導入事例、行動観察技法そのものを解説、詳説するものは既に多いが、実用的と言えるものは少ない。読者は「デザイン思考」「行動観察」「UX」の概念・技法を知識的に知りたいわけではなく、「まだ見ぬ顧客の潜在ニーズをどうしたら捉えられるか」「行動観察といっても何を、どう観察すれば、どういうことが把握できるのか」「顧客体験価値を創造するといっても具体的に何をすればいいのか」という実務能力をつけたいと考えている。そこで、本書はデザイン思考によるイノベーションの「芽」を見つける具体的な方法を紹介、解説するものとし、実務的に仕事で使える一冊とした。初級者向けの基本技能書になる。