断るとき、謝るとき、離(わか)れるとき…
面倒事は「文豪的に」整理しよう!
完璧に断りつつもフォローを忘れない漱石、
哀切に満ちた謝罪でつい許したくなる太宰、
脅迫に近い手紙を送って妹を困らせた啄木…
文豪たちの名文は現在、あらゆる本に載っており、
青空文庫でも公開されていますが、ただ唯一、
「手紙」だけはハードルが高いままです。
手紙にこそ文豪の本音が書かれている…
読み手の心を揺さぶる名文に触れよう!
しかし、じつは手紙にこそ、
文豪たちの本音が吐露されています。
彼らがしたためた「断謝離」の文言には、
悪口から称賛まで細かく書かれているのです。
面会を拒絶したり、借金について謝ったり、
亡き友に心からの追悼を送ったりと、
知られざる彼らの名文を目にすれば、
ますます彼らを好きになることは間違いありません。
取り上げた文豪は12人!
一癖も二癖もある人たちばかり…
今回は全8章構成で、取り上げた文豪は12人です。
夏目漱石、太宰治、石川啄木、島崎藤村、
有島武郎、佐藤春夫、中原中也、梶井基次郎、
谷崎潤一郎、中島敦、坂口安吾、芥川龍之介…
彼らの「断謝離」に人間関係を円滑に、
かつユニークなものするヒントが詰まっています!
文豪好き・文学好きはもちろん、
面倒くさい人間関係にお困りの方や、
厄介なお客さんがいるという方にも、
ぜひお勧めの1冊です!
【目次】
第一章
断「ふざけるな!」
単刀直入かつ丁寧にスパっと斬る
第二章
謝「死ぬる思ひでございます」
太宰治が書き連ねた魂の叫び
第三章
謝「すいません、察してください」
哀れみを書き残して要求を通す
第四章
離「さよなら」
涙ではなく名文で別れを飾る
第五章
断「やってられません」
テンション低めに相手の要求を却下
第六章
謝「ご無沙汰して失敬」
先生、返事が遅れたのはなぜですか?
第七章
謝「ぐうの音も出ない……」
土下座の何倍も響く本気の謝罪
第八章
離「追悼―師へ、友へ、妻へ」
文豪たちが送る別れの挨拶