突然母が事故死し、一人遺された15歳の叶崎颯介は、母の遺品の中から謎の電話番号のメモを見つける。
そこは「生命終了支援センター」という、未来で出逢うはずの大切な人との時間を対価に自らの死期を選ばせてくれる機関らしい。
母の死は、偶然ではなく自ら選んだものだったのか――絶望した颯介は自身もセンターを利用することを決める。
颯介が決めた寿命は、16歳の自分の誕生日。最後の25日間を颯介は、センターから派遣された少女型アンドロイド・祈と過ごすことになり……。
魔法のiらんど大賞2022小説大賞文芸総合部門特別賞受賞作!