肉。それはジューシーでおいしく、噛むたびに尊い命をいただく喜びが湧き上がってくる。ミラノの巨大な牛カツレツ、韓国の屋台でしゃぶりつく豚足、モンゴルの捌きたての羊、柔らかな沖縄のラフティ、幼いころに食べた軍鶏の鍋…頬っぺたが落ちる美味な肉から、タブー視される動物の肉まで。各国の肉料理を食べ尽くした著者が、多数の写真とともにつづる垂涎必至の紀行エッセイ。