旅に生きて、旅に死んだ風雅の人、芭蕉。旅を栖とした吟遊詩人は、琵琶湖と出会い、開眼した。ゆたかな山川草木と共に在った文化、生活は、「景情融合」の蕉風俳諧をどのように育んでいったのか。芭蕉の「野ざらし・笈の小文」の旅をめぐりつつ、その作品世界を追体験してきた庶民作家が、芭蕉に身を仮託して水と樹の原風景を語ろうとするユニークな芭蕉論は、もうひとつの自然論・環境論として結実する。
Faceboo auth is required to view user page.
If you have logged in since, it's automatically executed. If first time, Facebook auth login page will be shown, after your authorization, you can access user page.