三浦綾子作品はなぜ今も人を感動させるのか
キリスト者の視点から、『氷点』をはじめとする数多くの作品を発表した作家・三浦綾子。本書は、その代表作を読み込むことで、作家が何を言おうとしていたのかを探っていきます。軍国教育に献身した小学校教師である自らに絶望し退職、結核や自殺未遂を経て、キリストに出会った三浦は、作品を通して、自らの思いを一貫して伝えてきました。愛と罪、許しとは。人はどう生きるべきか――。
三浦綾子記念文学館の特別研究員である著者が、12回に渉って行った連続講演をもとに、三浦文学のテーマと本質を分かりやすく綴っています。モノと金にまみれ、心の豊かさを忘れがちな我々の心に響くメッセージに、是非触れて下さい。
【編集担当からのおすすめ情報】
今年は、『氷点』入選後50年目を迎えます。三浦綾子記念文学館では、“『氷点』50年記念事業”としてさまざまな企画を行いますが、本書は、『氷点』記念出版の1冊として、三浦綾子さんのエッセイ集『ごめんなさいといえる』と同じ日(三浦綾子さんの誕生日である4月25日:奥付表記)に刊行されます。