雪媛が貴妃となって皇宮に入って半年、皇帝となった碧成は体調を崩しがちになっていた。
実は雪媛が、自然な病死を装って碧成を殺すために、毎日微量の毒を碧成に盛り続けているのだが、
雪媛が煎じた薬を飲むと碧成の体調は一時的に上向くので、雪媛の神女としての名声はさらに高まっていた。
雪媛は碧成に憐れみの目を向けながらも、いずれ奪う命を着々と刻んでいた。
碧成はますます雪媛に依存していき、碧成が寝込んでいる間は雪媛が上奏文の処理を任されるようになる。
そんな雪媛の傍らには、常に青嘉が控えていた。
しかし、碧成の娘を産み、後宮の女達を掌握していた寵姫・独芙蓉の影響力はまだ衰えていなかった。
それでも碧成の寵愛は確実に雪媛に傾いており、後宮は動揺し始めていた。
いまだ碧成には息子がいないため、なんとしてでも雪媛より先に皇子を産みたいと願う芙蓉の元には、
雪媛を憎々しく思っている古参の臣下達も集まり、朝廷の大半を味方につけており…?
大好評中華風惡女絵巻、第弐弾!